「にいがた経営者ものがたり」作成事例
創業時からの歴史、想いをまとめられた事例をご紹介します。
Vol 2
株式会社 宮野食品工業所 代表取締役
宮野 紳一朗様
(新発田市)
2020年に創業70周年を迎えた、豆の加工を主力とする食品製造メーカー創業者の両親を支えるべく、畑違いの商社マンから転身した代表取締役の宮野紳一朗氏。
「親や先人の頑張りがあって今の自分の人生があると思うと、おのずと感謝も募ります。そうした連鎖一つ一つが会社の文化につながっていくのだと思います」という氏に、『豆魂』をまとめたいきさつをお聞きしました。
Q なぜこの本を作ろうと思われましたか
創業から70周年を迎え、100年企業を目指すためにも、社のDNA として次世代に残せるものを作りたいと思いお願いしました。
70年の間には様々な試練に見舞われますが、その都度必死になって会社と社員を守ろうとした先代たちと、それに応えて頑張る社員の努力の賜物として今があります。そうした会社の成り立ちを残すことは、新しい時代に対処していくためにも必要だと思います。
常に不測の事態に直面し、厳しい経営判断を迫られる企業経営において、あの時どう決断しどう乗り切ったか、または失敗したのか、そうした判断一つ一つが将来に生きてきます。
Q 作ってみていかがでしたか
以前にも社史作成に挑戦したことがありましたが、ただの記録となり思うような形にできず挫折しました。今回『豆魂』が完成したのは、我々の思いに寄り添い、先代の人生や努力を言葉に変え、生々しく、瑞々しく形にしてくださった喜怒哀楽書房さんのおかげと感謝しています。
当社では社員教育の教科書としても有意義に活用しています。自分の人生が、先人たちの努力の上に成り立っているという自覚は、謙虚さや感謝の念を促し人間的成長につながっていくように思います。
Q 後日談がおありとか
2022年4月に先代である父が他界しました。最後の最後まで、この『豆魂』を肌身離さず持ち歩き、ことあるごとにページをめくり、鉛筆で線を引いていたことが思い出されます。
自分の人生を振り返り、やり切ったという思いとともに天国に旅立っていった姿は、残された我々にとっても感慨深い素晴らしいエピローグとなりました。
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