永遠に残る本

 

今日もおあつうございますね~。

この部屋はミューズダイエットができるくらい、夏暑く、冬寒い、過酷な部屋。

でも今日はさすがに午後からクーラーをつけてお仕事しております。

 

さて、今日が「喜怒哀楽」6-7月号の校了、そして入稿の日。

朝からスタッフK村は、レイアウトに余念がないはずなのですが、「スタッフの一言」の

自身の顔写真の修正に1時間以上かけているとかいないとか(笑)。

 

今回、「喜怒哀楽」6-7月号の4ページに登場いただいた山岡蟻人さん。

4月5日にインタビューをし、その後、容体が悪くなり、5月1日に亡くなられました。

 

 

お会いしたのは2度目でしたが、ぶっきらぼうでいながら、あたたかい方。

「地方で女ばっかりでがんばっている変な会社」と当社を応援くださっていました。

 

現役の頃は、長く中高一貫の東京大学教育学部附属中等教育学校で環境教育を教えていました。

その書籍とCDの数にはびっくり!! 多趣味で、知らないことはないくらい博学でした。

 

 

今回の記事で、収録できなかったお話、肉声を以下に。

「環境教育の学会を立ち上げたんだけど、机上のこととポスト争いばっかりでくっだらねーの。

情けないよね、アンケートばっかりとってさ。実践しなかったら意味ないんだよ環境教育は、

お勉強じゃないの。生き方の問題にかわるんだから。それを突き詰めていくときれいごといって

自分は何もしないんじゃ論理矛盾だよね」。

 

そういった信念から、机上の空論ではなく、館山の里山に居を移し、そこで、

食物とエネルギーを最大限自分で創り出す生活を始めたのが、今から15年前のこと。

 

悲しいことに、蟻人さんはもうこの世にはいません。

でも、蟻人さんが企図し撮影し詠んだ時々の俳句が『蟻旅する』の一冊として確実に残り、

蟻人さんそのものがこの本には息づいています。

 

 

本というものは、食べるもののように、なくても困るものではありません。

なくても生きていくことはできます。でも、亡きあとも、その本は残り、国会図書館に永久保存される、

つまりは分身となります。

 

 

それが、ご自身のまたは大切な方の本を残すことをお勧めする所以です。

何かを本として残したいと思われた方は、お気軽にお問い合わせください。

http://157.7.223.56/wp/inquiry/

 

先ほど、豊栄にお住いのお客様がみなさんで食べてください、と

苺を持ってきてくださいました。

 

心優しい方々に恵まれ、うれしいです♡

 

きどあつこ