中原道夫氏の講演会「生きる糧、俳句」

 
昨日6月13日、メディアシップの2階で俳句結社「銀化」主宰、
中原道夫氏の講演会があった。
 

 
これは會津八一記念館の企画展「八一を知る八一がわかる-俳句篇-」の
関連イベントとして行われた文芸講演会で、
「生きる糧、俳句」と題して行われ、参加した。
 

 
参加した…などと、涼しい顔で言っているが、それまでは涼しくなかった、
暑かった、冷や汗だった。
 
以前のお手紙に會津八一記念館のご招待券が同封してあったので、
先生に「13日行きますね~」などと言っておきながら、
前々日の11日にチラシを見ると、なんと要申込ではないか!!
 
相変わらずのヌケ作だ。
即、記念館に電話をすると「もう早い段階から定員に達していまして…」とのこと。
まずい。夜はよくないから、明日電話をしようと決意する。
 
翌日9時過ぎに電話をすると、奥さまが「さっき出たばかり、
もう新幹線に乗る頃かしら」と。
何とか無理を言って、先生から連絡をもらえるようにしてくださった。
 
そんなこんな、もろもろありつつ、知っている方がたまたまいい席をとっていて、
特等席に涼しい顔で座っていた。定員120名でかなりいっぱい。
 

 
ご自身が小さい頃から「切手」と「蝶」が大好きで、
70歳の今でも集めていること。好きこそ物の上手なれ。
国の名前や特産物、あらゆるものの知識の多くは「切手」から学んだとも。
 

 
あちこちと話はスパークし、でも最後はちゃんと落ち着くところに帰結する
あっという間の100分。
 
「玩具喪志」という言葉に出合った際には、自分のためにある言葉だと、
膝を打ったとのこと。
 
糧に飢える時代、それには俳句は最適で、60代でも70代でも全く遅くない、
という言葉に皆さんうなづいていらっしゃいました。
 
きどあつこ