折り丁って聞いたこと、ありますか?
折り丁とは、製本するために刷り本を折ったもので、製本上の1単位。
通常16ページ折りが基準ですが、4ページや8ページ折り、または32ページ折りを一折りとすることもあります。
写真のように表に8ページ分、裏に8ページ分印刷されたものを
1回、2回、3回折ると、16ページのミニ本ができます。
▲表に8P、裏に8P 合計16P
▲1回折ると4ページ×4面に
▲2回折ると2ページ×8面に
▲3回折ると1ページ×16面に
その折り丁を6台分重ねれば96ページの、10台分重ねれば160ページの本ができる、というわけです。
それを糊で綴じ、表紙をつけて背の部分以外、袋になっている2辺を断裁すれば本(並製本)の完成です。
※上製本はまたひと手間ふた手間、違う工程が加わります。
折り丁の背の部分には、背標と呼ばれる■のような「スミベタの潰し」が印刷されています。
折り丁ごとに印刷される箇所が違いますので、重ねたときに丁合いが正しいと■は斜めにきちんと並び、乱丁・落丁防ぐ役割を果たしています。
何気なく手にしている本ですが、なかなかに奥深いものがありますね~。
きどあつこ