先週、大阪市に本社を置き、DTP用フォントや組版ソフトウェア、オンデマンド印刷機などを開発・販売している会社(株)モリサワさんの「邦文写真植字機発明」100周年の祝賀会がありました。
その後、会社の見学会があったのですが、本社のエントランスには文字の海原とでもいうようなパネルが!! それにも驚きましたが、5階にある「モリサワ・コレクション」も圧巻。
そこで見てみたかったのが、ウイリアム・モリスの書物。美術家、詩人、作家としても活躍したウイリアム・モリスは、19世紀後半、イギリスで最も傑出したデザイナーであり「モダンデザインの父」と呼ばれています。
「理想の書物」の実現を目指して設立した書局「ケルムスコット・プレス」では、紙漉きから装丁に至るまで、徹底して理想の美しい本づくりを追求しました。
この私家版印刷所から生み出された書物群は、現在もなお世界で最も美しい印刷芸術と評価されているのです。
「モリサワ・コレクション」では、その世界の3大美書のひとつ「チョーサー著作集」を含む全刊本53部66冊を所蔵。その現物を目の当たりに。
現物は閉じられていますので、これは複製。白い本がそれに当たります。写真が下手ですが、美しい本はため息が出るほどでした。
改めて本は総合芸術だなぁと思った次第。少しでも、近づいていきたい!!
きどあつこ