能楽ことはじめ

 
今日はニャンニャンの2月22日、猫の日ですねwpicon_217.gif
2月20日(土)、お客さまのすすめもあって、りゅーとぴあで行われている
「能楽基礎講座 若手能楽師に聞く 能の楽しみ」なるものの最終 3回目に行ってみた。
 
全く興味のなかったことゆえ、寝なきゃいいなーなどと思いながら歩を進めると、
雨の中、着物姿の方も結構いてますます気後れする。
 
運良く、正面、中正面、脇正面のうちの脇正面の一番後ろの席だったので、
もし寝たてとしても安泰だ、などと不謹慎なことを思いながら座る。
 
能楽に広く知ってほしいという熱い想いを持った若手能楽師4人が企画した本講座は、
4人の出演者の他に毎回ゲスト出演者が一人と聞き手の歌人、梅内美華子さんの6人で行われる。
 
袴姿の若手能楽師が座る、立つ、扇子を置く、しずしずと歩く…
一つひとつの所作がきりりとして無駄がなく、美しい。あっ、好きかも、この世界wpicon_152.gif
 
面をつける主人公のシテ、面はつけないワキ、地謡に囃子方など、ほんのちょっとは予習して
いったものの歌舞伎とは違う、3方に開けたスクエア型の能舞台とゆったりとした雰囲気が心地いい。
 
お一人おひとりの「名物“大喜利”」と書かれたご挨拶から始まり、今回の演目である早春の
清水寺が舞台の「花月」のストーリーの解説や、見どころの実演、能面と能装束の解説と着付け、
今回のゲストの大鼓方(おおつづみかた)大倉さんのお話など、初めて知る世界の数々に興味は尽きない。
 
tsudumi
 
大鼓はあの形のまま持ち運びをするわけではなく、桜の胴に、調緒(しらべお)という麻紐で、
馬皮を張って組み立てる。両方の皮は相当に乾燥していなくてはならず、3時間も前に舞台入りして、
組み立てる前に、1時間半位は炭の火で十分に皮を乾燥させることで、乾いた高い音が出るとのこと。

 
でも、ここで終わりではなく、開演前にこれらをあの形に組み上げるのが、簡単なことではないらしい。
目の前で実演してくれたが、20分くらいかけものすごい力で締め上げるのでヘロヘロになるらしい。
実際、ここまでは当の大倉さんが解説をしていたが、締める段になると他の方にマイクを譲っていた。
 
演奏していると革が湿気を吸うため、長い曲の場合は途中で乾燥させた別の大鼓に取り換えるとか。
観客も、どのタイミングでどういう声を発するのかを楽譜に従って教わり、何度か声を出してみる。
裏声もだ(笑)。
 

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6月から今年度も3回の講座があるらしいので、絶対に3回通しの券を買おう! と思った次第。
そして、もう一つ、へ~っ! と思ったお話。
お雛様の上から3段目の五人囃子。何の楽器があるかって?
 
笛、小鼓、太鼓、大鼓くらいまでは出るだろうか。最後のひとつ、謡はちょっと忘れがちだ。
で、次に「どういう順場で並んでいる?」とくる。
答えはこうだ。「音の出る場所の高い順から右」なんだとか。
 
つまり口からでる謡、下唇の笛、肩の位置の小鼓、腰の位置の大鼓、足の位置の太鼓と。
なーるほどぉ。これで今年からはパンフレットを見なくても、五人囃子が並べられる!
と、お雛様のことを思い出し、憂鬱な気分になるかと思いきや、さにあらず。
 
この能楽という、オペラやミュージカルのような総合芸術の一端を知ったことで、
同じDNAが流れている日本人として、喜んで出しましょうよ! という前向きな気持ちになったのです。
ミラクル☆
 
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がしかし、まずは和室に引っ張り出したまで。あとはちょこちょこと楽しみながら飾ります。
このお休みは、能楽の他にも、夜中にやっていた、78歳で現役で「ゴルゴ13」を描いている
漫画家さいとう・たかをさんのTVやら、シネウィンドでやっている今はなき世界的モデル、
山口小夜子のドキュメンタリーを見たりと、あれやこれや忙しかった。
 
I was moved. ほんと心が動かされた、感動の多い、いいお休みでした。
 
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食わず嫌いって確かにあるし、興味のあるモノ・コトはもちろん、あまり乗り気じゃないことも、
何かの縁と思って、足を運んでみよう!
自分の知ってることなんて、ほんのほ~んのわずか。それをもっと小さくすることはないものね。
 
今週もふぁいてぃーん\(^o^)/
きどあつこ
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▲お客さまにいただいた超豪華な胡蝶蘭