今まで3冊の本を発行されたが。
句会で出された課題「どきどき」を詠んだ。「言いよどむ医師の言葉が胸を刺す」当時NHK川柳学園の先生に添削いただくと「課題を詠み込まず、これだけ詠めればたいしたもの。医師の前にいる患者の不安が伝わってくるいい句です。頑張ってください」と励ましのお返事をいただいた。句集名『どきどき』は私の原点であり、初心に戻してくれる言葉。退職した際に決めたことは①日記を毎日つける②川柳は続ける③負担にならない仕事をして生活に変化をつける④川柳以外の趣味をもつ。退職以来22年、不思議と続いており「習作の会」で書いた随筆や小説もどきから数編を選んで『随筆集 ご無体な』としました。
本が完成してみていかがでしたか?
私が予想した以上の出来栄えでした。発注時から校正出来あがりに至るまで、細かいところに気を配ってくださって対応が本当に優しい。社員の皆さまと顔をあわせているわけではないですが、電話口からその誠実さが伝わってきました。ありがとうございました。
これからやってみたいことは?
どうせ生きるのなら笑いと笑顔がいい。怒ってみたって大勢に影響はないですしね(笑)。17文字の中にどれだけ人生を凝縮して歌い込めるのか、これからもなるべくボケないように川柳の魅力に素直に従っていきます。
『川柳第三句集 どきどき』より5句
生き方を変えずに老いの楷書文字
言い分をソフトな耳で聞いている
カラフルな薬で老いを軽やかに
足跡に春の香りが立ちこめる
長く生きまアるく生きて隅っこに
今まで出版された作品
『川柳句集第三集 どきどき』 2009年1月
http://157.7.223.56/wp/sakuhin-senryu/sakuhin-senryu-8/
『随筆集 ご無体な』 2009年9月
『川柳 うめくさ』 2010年9月
『どきどき第四集 川柳句文集 快老ぐらし』 2013年8月