ランブル東京句会 主宰 上田日差子様

昨年2025年8月から月刊誌「ランブル」のお手伝いをしています。
そのご縁もあって、1月24日、千駄ヶ谷社会教育館で行われたランブル東京句会の新年句会にお邪魔してきました。

▲「ランブル」最新2月号

 

ちょうど1月から新体制ということもあり、披講・点盛り担当の方も若干緊張気味?に見えましたが、すぐに場もほぐれ和やかに会は進行しました。欠席投句も含め、今日の句数は合計216句。参加者は21名+主宰。各人が5句を選び互選、その後に主宰の披講がなされ作者の名前がひらかれます。

本日の兼題は新年でもあり「初大師」と「初不動」。詠み込みの文字は新・天・地。

不肖、木戸も選句にのぞみましたが、200句以上の俳句から5句を選ぶため、制限時間までの1時間以上、頭はフル稼働。終わったあとは、ゼーゼーという感じでしたが、気を取り直してにこやかにスマイル。

 

▲中央が日差子主宰

日差子主宰

「それでは選評を始めますが、ご自身の解説によって入選が秀逸に変わるかもしれません。ご意見聞きながら進めていきますので、聞いたらぜひ答えてください、よろしくお願いします」。

そんな敗者復活もあるのかぁ!と思っていると、

「お名前を聞くといい句に思えてきたり、逆にお名前を聞いてああ‥と思ったり(笑)。
父(「畦」主宰 上田五千石)もよく言っていました。秀逸に採ったのに、なんだ日差子の句か、ともよく言われましたね。ベテランの人がそんな句を作ったらダメだという叱咤激励や、句歴は浅くても、解説や背景を聞いて採ることで激励したり、そういう意味だったんだと思います」。

以下は主宰が選んだ秀逸の句のうち、ほかに2人以上の方が選んだ句です。

吊るされて新巻鮭の睨む天 ちえり

寒波去り寒波また来る父祖の地よ マノ

明王に泣く子眠る子初不動 知佳歩

火を渡る般若心経初不動 真人

冴ゆる夜や能面の眼の闇深し 篤子

深川不動堂

初不動功徳秘めたる梵字壁 かをり

大厄を天に蹴飛ばす初大師 夢酔

新暦花丸つくる妻の古稀 晃延

新玉の年生み落とす曙光かな ちえり

天狼や時を旅するものに我 珠美

葉牡丹や街の本屋の最後の日 真人

兜煮の目玉ほろりと冬の雷 蒼

天泣(てんきゅう)のやうに御降(おさが)り来てをりぬ 渉子

続いて特選3句です。

冬天の青一枚に雲の澪 欣子

読み込みの「天」を用いた句。澪は航跡の意味ですが「雲の澪」としたところが新鮮でした。青天に曳く雲の白さが目立ち、寒さも伝わります。

欣子さんは昨日が93歳の誕生日とのこと!! おめでとうございます。お元気でほぼ皆勤、うれしいかぎりです。

地球儀の継ぎ目のずれや寒の入 玖柚

地球儀は合体して作るものですから、必ずや継ぎ目があります。世界を客観的に見つめたところにユーモアも込められ「寒の入」が合っています。

明王の眼光新た初不動 葉子

読み込みの「新」を用いての句。不動明王の睨みに人は救われるもの。「眼光」は詣でるたびに、違う恵みをもたらすでしょう。初不動らしい祈りがあります。

 

なんと詠み込みで作った拙句

新雪の天地(あめつち)清し旅の朝
も新・天・地3つが入っていることと、雪の新潟から来た客人、という情状酌量で、秀逸に格上げしていただきました(涙)。

▲この句稿が4枚!!

そして、もちろんご本人の選はありませんが高得点の句が。

初不動炎の声を聞き澄ます 日差子

新玉の一詩谷川俊太郎 日差子

言わずもがなですね!

 

その後は近くの居酒屋で、懇親会にお招きいただき「お強いんでしょ?」などと言われ、楽しいひと時を過ごしました。

幹事の方がなかなか懇親会に来られなかったので、聞けば句会後の事後処理をされているとのこと。
なんと欠席投句の方のために、句稿に選を入れた人の名前を記入し、句会後すぐに投函されているとのこと。

システマチックでいて、幹事さんのお仕事ぶりは至れり尽くせりで、優しい配慮に溢れています。
そして、句会前日の1月23日にはランブルのホームページが開設されました。

ランブル ホームページ
https://hlambrehaiku.wixsite.com/lambre

1.2.3の語呂よく、1月23日に公開。一歩ずつ充実したホームページになることでしょう!

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主宰の日差子さんは、何度かお会いしていますが、本当に腰が低くて主宰然とした感じが全くない方で、一気にファンになってしまいました。
会の皆さんからも日差子さんのお人柄ゆえ、会を続けているという声を多く聞きました。

民主的で句座を大切にする、気遣いに溢れたランブル句会。
お父上、五千石が提唱した「いま・ここ・われ」「眼前直覚(がんぜんちょっかく)」の作句心得を引き継ぎ、日差子主宰の「ポエジーのある俳句」を目指しています。

季語は日本が古来より育んできた美しい言葉。季語の命に触れた感動は、人を幸せにしてくれます。
俳句は句座の文芸。句会は「幸せになるための俳句づくり」が実践できる場です。

▲なごやかでにこやかなランブル句会でした

たくさんの句会を開催していますので、ご興味のある方はチェックしてみてください。
https://hlambrehaiku.wixsite.com/lambre