梅雨じめり

毎日雨。

大雨の被害を受けている地域のことが気に掛かります。

早く降りやみますように…

 

今日は、梅雨の季語を歳時記にもとめてみました。

 

「梅雨」

大梅雨に茫々と沼らしきもの  高野素十

模様消えし寝巻に着かへ梅雨の子供  古沢太穂

 

空気もなにもかもぼわーんとした感じ、

まさに今この季節ですよね。

 

「梅雨茸」

梅雨茸や低空飛行実に低し  山口誓子

梅雨茸を朝見かけしがなかりけり  為成菖蒲園

梅雨茸のもろくも潰え匂なし  河野柏樹子

 

順番に読むと何か、ストーリーを感じてしまいます…

 

「黴」

黴の中言葉となればもう古し  加藤楸邨

黴のアルバム母の若さの恐ろしや  中尾寿美子

黴ぬもの今日剃りたての頭のみ  山口笙堂

 

黴という字を見るだけでもぎょっとします。

黴の句はインパクトが強い。

 

梅雨明けが待たれますね…!

 

すがまりこ