紙に年齢がある!?

紙に年齢がある!? のをご存じですか?
今年の紙は1歳で、来年になると2歳で…ということではなく、 発売された年が紙の名前に入っているのです。

こちらは、カーフ(孔牛の皮)の皮しぼ模様の「レザック66(ロクロク)」という紙。
「レザック」はレザーライクの合成語で、その中でもこの「66」はレザックシリーズの代表的な製品です。

よく学校の文集や冊子等に使用されているので、皆さまも一度ならず見たことがあるはず。
その「66」は、1966年に発売されたからであり、去年が生誕55周年だったのです。
1966年生まれとしては、悲しいかな間違うはずがありません。

その66の意味を知った瞬間…それまでは、あまり好きではなかったこの紙に、妙に親近感と皮しぼならぬ、思慕の情がわいてきたのは、そう、同時代を生きてきたから。

人も製品も時代の子。君も55年間、いろんなことがあったろうよ、よしよしと。
いつまでも、活躍してね! と願わずにはいられません。

そして1966年から50年が経った2016年に発売されたのが、この「レザック16(イチロク)」。
新たな皮革柄は、更に濃い色と蛍光色をラインナップ。

この紙がさらに50年後にも、66のように活躍し続けるかどうか。
行く末を見守りつつ、その頃はもういないだろうなーと、新たな感慨が。

紙の世界も深いものです。

新潟市の中心部は昨日の陽気で一気に開花、満開です。

きどあつこ