本の本質

先日、句集のほかに写真でたどる自分史「写真自分史」を作られた方の息子さんから、お電話がありました。

「昨年○月○日に母は亡くなりました。句集はありますが、写真自分史は親戚に配ったようでないんですよ。3冊増刷をお願いできますか」というお問合せでした。

その後のメールのやりとりから、突然のお母様の死に対する悲しみの深さを感じました。

そして、たまたまお客様の納品後のアンケートを見ていたスタッフが「○○さんのものもありました」と。

そこには「90年近く前の古い写真がこんなきれいに見られるとは思いませんでした。お陰様でよいアルバムが出来上がり感謝致します。私がいなくなった後も大事にして貰えると思います」と書かれていました。

しっかりと息子さんに想いは伝わっていました。そして本として残り、いつでも手にとり思い出すことができます。改めて本の良さ、本質を感じた気がします。

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きどあつこ