「らんまん」とボタニカルアート

NHKの朝ドラ「らんまん」、ご覧になっている方も多いと思います。

高知県が生んだ世界的な植物分類学者、牧野富太郎博士の生涯をたどるドラマですが、氏の描いた緻密な植物図が時々登場します。

緻密な植物画=ボタニカルアート。

もともとは写真が無い時代、図鑑の挿絵として描かれてきた絵画ですから、植物を正確に精密・細密に描くのが特徴です。

それが美術品としても注目され、独自のアートとして発展してきました。

当社のポストカードの1つも、このボタニカルアート。

こちらは、五泉市在住の浅野利恵さんの手によるもの。利恵さんはいくつかの教室で教えています。

先日、ご自身の絵のポストカードをお作りいただきましたが、ほんとうに細かい部分まで描かれていて驚きます。

一番好きなのはどくだみ。

今ちょうど庭にも生えていますが、薄暗いところに白い花(に見えるものは苞で、花はその中心に立つ穂)が可憐に咲いています。

「十薬」の季語からもわかるとおり、民間薬として利尿剤、皮膚病など広く用いられています。

いずれにしても、牧野博士、浅野さんとも、植物への深い愛情を感じます。

好きな対象は、人でもなんでも、深く知りたいですものね。

植物に心和む、このいい季節、ご堪能ください。

きどあつこ