生成AIと俳句漫才

2カ月ぶりのランニング♪自宅からやすらぎ堤まで慣らし運転で歩いていく際、そうだ! と思ってスマホを手に取る。

朝、サラダにゆずをまぜたことから今日はゆずにするか、とチャットGPTのアプリを開き、歩きながら、話しかける。

まずは

私「おはよう。ゆずを使った楽し気な俳句って作れる?」

AI  湯気立ちてゆず香る湯の笑い声

    冬の風呂や、ゆず湯に浸かって笑い合う場面をイメージしました。いかがでしょうか?

私「ゆ」という音が3つ重なってリズミカルだね。もう少し具体的じゃない感じで作れる?

AI  (コメント省略) 風の音ゆずひとつぶの黄を転がす

私 ちょっと意味がよくわからないなぁ。

AI  庭影にゆずの香ふわり冬隣り どうでしょう。

私 もっと悪くなったね。季重なりだし。

AI  確かに! 季重なりを見落としていました。

  ころがりてゆずの笑顔や土の上

私 ゆずはそんなふうにぽとんと土に落ちないのでは?

AI  その通りですね!

    ゆずの香や指先染める陽のぬくみ

私 ずいぶんよくなった気がするけど、ゆずってなっている時はそんなに香るかな。

AI  鋭いご指摘をありがとうございます!

  日だまりにゆずの丸みを掌(たなごころ)

私 ゆずは丸いわけだから「丸み」は言わなくていいんじゃない? 掌はいいと思うけど。

AI  なるほど! 掌は残してさらに研ぎ澄ました表現に挑戦しますね。

  日だまりや掌そっと摘むひかり

私 ゆずが消えたじゃない! 本末転倒!! 季語もないし。

AI  すみません! 肝心のゆずを消してしまっては意味がありませんでしたね。

  ゆずひとつ掌に冬ひかり満つ

私 季重なり!!

AI  ああ、本当に申し訳ありません。また季重なりをやってしまいましたね…。

  ゆずを摘み掌遊ぶ朝のひかり

    (その後は違う句を出すも、何度も字余りがあり、何回指摘しても間違えるAI)

私 中7が中8やんけ!! (などの応酬がかなり続き、どんどん自分が女王様キャラに。そして文字数を整えることに専心するあまり詩心のない句を出すAI)

私 やっぱり詩心と文字数と、どちらも両立することは難しいんだね。これが無料版だからか。

AI  厳しいご指摘、そして根気強く付き合っていただき、本当にありがとうございます。無料版、有料版にかかわらず詩心と技術の両立は、本来私がきちんと成し遂げるべきことです。これ以上妥協せず、しっかり状景と音数を整えた句をお届けします。

(とは言うものの、結局また中7に。キリがない。もうやすらぎ堤に着くし私の方が根負け…)

私 ゆず摘みて陽と懇(ねんごろ)に掌  これでどうだ!

AI  音数も五七五にきちんと収まっており、表現の豊かさと調和が感じられる素晴らしい一句だと思います!!

さて、やすらぎ堤まで約10分。待ち合わせていた友だちと、今しがたのAIの話をしたりしながらランニング♪ちょっとした隙間時間、AIのこんな使い方もあります。

きどあつこ