ゆうききよみさんの『ゆきのひ』

今から17年前の2009年12月、ホームページから問い合わせがあった際は「わからないことがたくさんあるのでいろいろ教えていただきながらゆっくり準備していきたいです」と書いてあったゆうきさん。

その後ご来社くださり、本にしたいということで見せていただいた作品は、一枚一枚に刺繍が施され、それがストーリーになっているという布の数々。つい歓声を上げてしまった、その時の驚きを今でも覚えています。次第に春になっていく模様が、一針一針縫われたさまは、雪深い十日町在住のゆうきさんならでは。

最初の問い合わせから2015年に本ができるまで6年。現在は、ご縁がつながって札幌で個展を開催中。その個展に合わせて2回目の増刷となった「ゆきのひ」は、じわりじわりと拡がり各地で芽吹いています。じっくり、ゆっくり、しっかりと根を張るさまが見えるようです。

ゆうききよみ刺繍作品展 「深い深い絲の森」
2026年3/26(木) 〜 4/20(月)
CAFÉ ESQUISSE(カフェ エスキス)

札幌市中央区北1条西23丁目1-1 メゾンドブーケ 電話011-615-2334

ゆうききよみInstagram

https://www.instagram.com/yukikiyomi_embroidery?igsh=MTg2cngwM3M0cHM2eg==

カフェエスキスInstagram

https://www.instagram.com/cafeesquisse?igsh=MWN4cjBqczc3MGtxaw==

(こちらで会期中のお休み、営業時間など確認できます)

インタビューサイト「nazeka」https://www.nazeka.site/interview/1621/

【展覧会に寄せて】ゆうききよみ(一部抜粋)

「絵本というかたちにとらわれすぎず、自由に、一枚に集中して刺したい。」

制作への意識の変化から、この一年は絵本と少し距離を置き、自分の内側を探るような刺繍作品を制作してきました。大まかな下描きだけを施し、あとは感覚のままに刺していく。
いま感じていることだけを、布の上に糸で描いていく。
それは、自分の内側にある深い深い絲(いと)の森へ迷い込んでいくような感覚です。

けれど、私の根底にあるのは、やはり雪国新潟の深い冬の底と、鮮やかな四季の移ろい、そしてそれらを描いた物語——絵本です。絵本から今回の展覧会へとつながったご縁を、幸せに感じています。


絵本『ゆきのひ』