祝 健一郎 様(新潟県・新潟市)


佐渡に故郷をもつ著者が、昨年末に漢詩集を上梓。
書き下し文が意訳になっており、漢詩になじみのない方でも楽しめる一書です。
出版の経緯などをお聞きしました。

 

1.『佐渡漢詩紀行』をまとめようと思った経緯
「漢詩研究会」に所属して10年。作品数も多くなっていたところ、メンバーのうち2名の方が自作の漢詩を出版。その序文を依頼されたこともあり刺激になったこと。また、妻にも「出版したらどう…」と勧められたこともあり、決心しました。

 

 

2.原稿をまとめる際に注意した点
作品の配列(順序)です。「佐渡」をメインに四季を二分して掲載、随時解説を兼ねたエッセー等を挿入して、読みやすいよう心掛けました。
読み下しも漢字の難解さをやわらげようと、意訳を意図的に用いた作品もあります。

 

3.本という形になっていく際の心境
作品が活字になっていく興奮とともに、校正の厳しさ、大切さ、出版社のご苦労を知ることとなりました。

 

4.『佐渡漢詩紀行』への反響
題名に「佐渡」を入れたことと、カバー写真の見事さ(撮影者:峯島氏)がまず、目を引いたようです。多くは知人に贈呈したこともあり、好意的な批評が多く、書店でも少しずつ売れています。

▲佐渡大野亀のカンゾウ祭

 

5.佐渡漢詩紀行をまとめてみての感想
もう少し解説やエッセー等を増やし、作品数をカットしても良かったかもしれないと反省(同じ感想の読者も)。また、配列ももう少し工夫の余地があったかとも思う。

 

6.近況
来年には傘寿を迎えるものの、基礎疾患を抱え、毎日体調管理に苦心しています。食事・運動・適度な外出による気分転換などを行っているほか(自転車漕ぎのトレーニング週1回:30分)、小説・隨筆の執筆や謠(能楽)を月に3回。あとは公民館利用団体の協議会長として、月に数回会議の招集・運営を行っています。

 

7.好きな漢詩
毎年お盆に佐渡に帰省しますが、自作では、その際に詠んだ「避暑偶成」が、その他では「杜牧(晩唐) 清明」が好きです。

 

 

8.『佐渡漢詩紀行』の購入について
祝様ご本人から可能です。
価格/税込 1,650円
連絡先(メールアドレス)/subaru8870@ma.tlp.ne.jp