爽樹 新年俳句大会(埼玉県・川越市)

爽樹 新年俳句大会
句集出版祝賀会
(埼玉県・川越市)
 
 去る1月19日、川越東武ホテルで行われた爽樹俳句会の新年俳句大会・句集出版祝賀会にお邪魔させていただきました。当日は会員の多くが一同に会するとあって、新年にふさわしい晴れやかな笑顔とお召し物で、受付から既に近況報告に華が咲いているご様子。定刻となり、司会の片岡啓子さまのご発声で開会、そして小山徳夫代表よりご挨拶。
 
「昨日の北風が嘘のように、今日は風がぴたりと止みまさに爽樹日和。創刊より3回目の1月号をむかえることとなり、着々と育ってきていると感じる。当会は結社ではなく同人誌的な運営をしている俳句会であるが、句会のみに参加する方々を含めて200人を超えるという大所帯の珍しい会。このような会が、むしろこれからの俳句会のあり方の一つではないか、そしてそのような新しいあり方を求めていく使命が当会にはあると思っている。皆さんのアイデアも取り入れ、あるべき姿、爽樹の生き方を考えていきたい」と力強く締めくくられました。

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▲代表 小山徳夫様

 
昨年10月の遠藤副代表のご逝去により、今後、副代表と編集長の二足のわらじを履くこととなった川口襄さまのご挨拶に続き、本阿弥書店「俳壇」編集長・田中利夫さまより乾杯とお祝いのお言葉。
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▲本日の司会 片岡啓子様

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▲副代表兼編集長 川口襄様

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▲乾杯 本阿弥書店「俳壇」
編集長 田中利夫様

 
そして、お待ちかねの新年俳句大会の表彰へと移ります。事前に受付けた116句より小山代表が選んだ特選5句、準特選5句の結果は――。
 
◎特選5句
初日の出「爽樹」飛躍の年であれ      正行
母と吾の白寿と傘寿福寿草              卓郎
おみくじを見せ合うてをり春着の子     邦子
ふるさとの酒を封切る今朝の春       光子
下ろしたての靴小春日を使ひきる   千恵子
 
◎準特選5句
胸中に熱き一樹や千代の春            のぶ子
雪嶺の耀く今朝の一歩かな            美智穂
膝の子と初湯大きく溢れしむ        眞彦
風狂に二心はあらず去年今年        裕介
山を誉め山と酌みつつ三ヶ日        きみ枝
 
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▲新年俳句大会事前投句表彰
前列が特選、後列が準特選の各5名

 
続いて、本日投句した78句(一人一句)より、川口編集長、小山代表が天地人3句の選をします。
 
◎川口編集長 天地人3句
人  ときめきは生きてる限り青木の実            佶
地  言祝ぎの詩高らかに寒日和         和子
天  爽樹への道一筋や冬萌える           美智穂
 
◎小山代表 天地人3句
人  おかつぱの頃も丸顔手毬唄         順子
地  飛翔へと集ふ宴や鷹の影          富朗
天  冬木の芽「爽樹」羽ばたく時来り   正行
 
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▲当日句受賞者の皆様

 
その後、この2年間で句集を出版された4名の方にお祝いが贈られ、それぞれ文學の森「俳句界」林誠司さま、ふらんす堂・中井愛さま、本阿弥書店「俳壇」田中利夫さま、そして当社の木戸敦子も、名だたる出版社の方とともに僭越ながらスピーチをさせていただきました。各人より披露される様々なエピソードや句の評価に耳を傾けているうちに、早くも川口副代表による中締めに。
 
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▲4名の句集出版者

 
場所をかえての二次会のカラオケでは、小さいながらもステージがあり、芸達者な方々のパフォーマンスあり、玄人はだしの美声あり、プロかと見まがうような店のママありと、あっという間に楽しい夜はふけていきました。
 
★今後、より多くの方がその元に集い、憩い、研鑽しあう「爽樹」がますます活き活きと葉を繁らせ、俳句会の新たなモデルケースとなりますよう祈念しつつ、微力ながら尽力させていただきます。
(木戸敦子)